どのドリッパーがいいのか?Part2(ハリオ式とコーノ式の違い)

ハリオ式とコーノ式の違いって?

前回はメリタ式とカリタ式の違いについて
お話させていただきました。

どのドリッパーがいいのか? Part1(メリタ式とカリタ式の違い)

2017.06.01

今回は、「コーノ式」と「ハリオ式」の違いと
全体的なまとめのお話をしてみたいと思います。

下の画像を見てください。
この両者も本当によく似ていますよね。

円錐型のコーノ式・ハリオ式を見てみると
台形型のメリタ式・カリタ式に比べて背が高い分、
より長い時間コーヒーにお湯が接するということがわかります。

また、排出される穴の大きさから、
台形型のドリッパーのように、底に溜まることなく、
コーヒー液は流れ落ちるという点が大きく異なります。

左が「コーノ式」で右が「ハリオ式」です。

コーノ式の「名門ドリッパー」
コーノ式の会社は、珈琲サイフォン株式会社。
珈琲サイフォンを世界で初めて開発した人、初代社長の河野彬さん。
コーノ式のフィルターは、2代目の河野敏夫社長が開発。
河野さんだから、コーノなんです。

ハリオ式の「V60」
HARIO株式会社。元々は1921年創業した日本の耐熱ガラスメーカー。
ハリオは、ガラスの王様「玻璃王」が由来なんです。

ペーパーの装着方法も同じです。
(ハリオのペーパーです。)

このような、円錐型のペーパーのギザギザのところを折り込みます。

装着すると、こんな感じになります。
ドリッパーと密着させるのがポイントです。

秘密はリブにあり

リブとは、ドリッパーの内側にある筋のようなもの。
リブがないとペーパーがドリッパー面に
張り付き、コーヒー液は流れ出ることができません。

リブが多ければ多いほど、ペーパーとドリッパーの間に
溝が生まれ、コーヒーは落ちやすくなります。

両者の大きな違いとして、コーノ式はリブが少なく上部にはありません。
一方のハリオ式には、リブの数も多く、スパイラルな形状をしています。

コーノ式は、下部だけにリブを入れることにより、
上部だけにペーパーが張り付く為、アクなどの雑味は上部に残し、
コーヒー液はセンターに集中させ、浸漬してから落ちることになります。

反対にハリオ式は、ドリッパーとペーパーを密着させることを防ぎ、
コーヒー豆を効果的に膨らませ、全面から透過して落ちます。

抽出時間の長さが違う

豆の量、挽き具合を同条件にし、同じ淹れ方をした場合、
浸漬的なコーノ式よりも、リブが長く多いハリオ式の方が
早くお湯が落ちます。

味の差は?

ハリオ式は、上部から伸びるリブの影響もあり、
全体からろ過する為、豆そのものの成分が出てきます。
豆本来の味わいになり、伸びのある、余韻のある味を楽しめます。

コーノ式は、下部にのみあるリブの影響で、
アクや雑味は上部に残る為、輪郭がはっきりとした
シルクのようなすっきりした味わいになります。

実際に飲み比べをしてもらわないと
文章では伝わりにくいと思いますが、
ハリオ式とコーノ式の味の違いは小さくありません。
全く異なる仕上がりになります。

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注意すること

メリタ式、カリタ式の記事にもお話した内容ですが、
コーノ式、メリタ式も同様に、それぞれのペーパーが存在します。
若干、コーノ式の方が厚手に作られています。

ドリッパーに合わせて、計算されて作られているので、
同メーカーのペーパーで試してみることをお勧めします。

まとめ

ハリオ式とコーノ式、どちらにもそれぞれの特徴があります。
どちらとも研究に研究を重ねて作られていますので、
どっちが良いということでなく、何を選ぶかということですね。

当店では試行錯誤を重ねた結果、
コーノ式・ハリオ式の両方を使っています。

浅煎りの豆から、極深煎りの豆まで扱っているので、
豆の特性を活かせるよう、豆別に豆の量とお湯の温度、
お湯の落とし方、ドリッパーを変え、私が思うベストな状態でご提供しています。

コーノ式は、輪郭をはっきり、すっきりさせたい豆に使用し、
深いコクや、何層にも広がりを出したいような豆には
ハリオ式を使用しています。

これからドリッパーの購入を検討している方へ

今回、ドリッパーの2話に分けて4種類のドリッパーの説明をしましたが、
各ドリッパーの特徴が少しでも理解して、選択するきっかけになってくれれば嬉しいです。

例えば、時間がない朝にコーヒーを飲まれたいのであれば、
お湯の調整があまり必要なく、安定した味を出せるメリタ式。

手軽に始めることができる、カリタ式。

様々な種類のコーヒーを、色々と調整しながら飲まれたい方には、
コーノ式・ハリオ式というように、ご自身に合わせた選び方ができると思います。

納得できない時は、また別のドリッパーに変えれば良いだけです。
そこまで値段がするものではありませんからね。

コーヒーの美味しさは、7割は豆自体の性能だと思っています。
そして3割が器具や淹れ方、温度によるものだと思います。

たった3割でも、やらなければ7割止まりのコーヒーです。
その3割を大事にすればするほど、自分だけの最高のコーヒーに近づけると思います。

ぜひ、あなただけの最高のコーヒーを楽しんでください。

今回お話した、ドリッパーの内容について、
疑問やご質問があれば、ぜひ質問してくださいね。

どのドリッパーがいいのか? Part1(メリタ式とカリタ式の違い)

2017.06.01

前回のメリタ式とカリタ式のお話です。↑

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