こんにちわ、タカネマンです。
さて、今日は雑学的な話をしようかと思います。
前置きは、後からお話するとして、皆さんにちょっとイメージテストをさせてください。
A,Bテストです。
お伝えする情報を頭の中でイメージしてみてください。
はじめに、Aのイメージから。
今からお話する映像を想像してほしいのです。
仮にアメリカ人、ジョージとしましょう。 35歳くらいにしましょうか。
寝起きのシーンです。 眠そうな目を擦りながら、コーヒーを淹れて飲むところです。
アメリカ人がコーヒーを飲むところ。 イメージできましたか?
さて、ジョージがコーヒーを飲むときの「目線」はどこにありますか?
そのイメージを覚えていてください。
つづいて、Bのイメージ
農作業を終えた、松吉じいちゃん。
60歳くらいにしましょう。
熱い緑茶を飲もうとしているシーンです。
Aと同様にイメージできたでしょうか。
お茶を飲むときの松吉じいちゃんの「目線」はどこにありますか?
目線の違い
AとBのそれぞれの目線の違いがわかりましたか。
Aのジョージは遠くを見ながら飲むのに対して、Bの松吉じいちゃんは湯呑みの口元を見ながら飲むようなイメージではありませんでしたか?
AとB共に、遠くを見ているイメージをした人もいるかと思いますが、淹れたてのお茶を飲む際、口元を見ながらお茶をすするシーンを想像することはできると思います。
日本人は味覚が敏感
みなさんもお分かりのように、日本人には啜る(すする)文化がありますよね。 ラーメンを始め、味噌汁やお茶、熱い飲み物を「ずず、ずー」と空気と共に冷ましながら飲むことができますよね。
熱い物を飲むことができるので、熱くなった器に口を当てる時に慎重になるので、口元に目線がいきやすいんですね。
逆に西洋は文化としてはNGになります。マナーというよりも、すするということが感覚的にないので、すすって飲んでも美味しく感じないんです。
自分は海外にいた時にこのことに気づき、面白くてカフェなどで観察していました。
彼らは、熱い飲み物は「ふーふー」することもなく、冷めるのを待ってから飲みます。 なので、口元を確認する必要もなく、遠くに目線を向けたまま飲むことができます。
余談ですが、かつてのティーカップのソーサーには深みがあって、カップ一杯分の液体が入る大きさになっていました。 これは熱い紅茶をソーサーに移して、冷ましてから飲む為です。
現代で考えると、衛生面でよくない気がしますが。。。
ちょうど良い温度に冷めるまで待つ。
文化が異なるんです。
テイスティングやカッピングは別
コーヒーやワインのカッピングやテイスティングなどで、すすっているを見たことがありませんか。 すすって口に含むのは、冷ますのではなく、液体を霧状にすることで香りを繊細に感じ取る為です。これは、日本だけではなく、世界共通の味覚テストの方法です。
経験したことがない方は、コーヒーやワインをすすって口に含んでみてください。香りの情報を多く感じ取ることができます。
日本人は子供の頃から身近にすする感覚を持っていますよね。お父さんとお母さんの飲み方で感覚的に学び、敏感な味覚を自然に身につけるのでしょうね。
ただし、熱い状態ではないですよ。
冷めた状態でのお話です。
そもそも熱すぎる状態では、食材でも飲料でも味を敏感に感じられませんので。
まとめ
今回のお話、いかがだったでしょうか。 外国人の日本人の違い、おもしくないですか?
数年前にヌードルハラスメントという言葉が流行りましたが、マナー等の話はさておき、すする文化のある日本人は繊細な味覚を持っている理由がお分かりいただけたでしょうか。
熱いうちに飲むことができる分、味わって飲むということが苦手という見方もできます。
味わい深いコーヒーなどは、冷めるまでの過程で味が変化します。
その変化が美味しさのひとつですので、慌てずにゆっくり飲むこともお勧めします。
文化が変われば味覚も変わる。 面白いですよね。
今回はこんなお話でした。