BALMUDA のコーヒーメーカー「The Brew」について

こんにちは。
今回はBALMUDAのコーヒーメーカー、The Brewについてお話ししてみようと思います。

前回はツインバードのコーヒーメーカーを取り上げました。
驚くほどたくさんの方にご覧いただけております。

やはり、皆さんコーヒーメーカーに興味があるんですね。
当店でもコーヒーメーカーは何がいいですか?と、実際にお客様から質問を受けますし、
自宅で美味しいコーヒーを飲みたいと思われるのだと思います。

ということで、今回はコーヒーメーカーレビューの第二弾として、BALMUDAのThe Brewを取り上げてみようと思います。

BALMUDA The Brew

皆様もご存知の通り、BALMUDAはトースターや炊飯器、電気ケトル、掃除などなど。
身の回りの電化製品を多く出されています。

他のメーカーとは違い、BALMUDAは高いデザイン力があり、性能面でも評価が高い製品が多いです。実際、新しく商品をリリースすれば、テレビや雑誌等にも大きく取り上げられていますよね。

そんな中、The Brewが発売されたのが2021年10月。
BALMUDAがコーヒーメーカーを出したということで、大きく話題に上がりました。
発売から1年以上が経ち、ブログやYoutube等でレビューのコンテンツは多く見ることができます。

今更のレビューとなりますので、細かな点は割愛させてもらって、コーヒー屋としての自分視点で思ったことを取り上げていこうと思います。

The Brewはどんなコーヒーメーカーなのか

それでは実際に説明していこうと思います。

電源ライト

まずは電源を入れると光るライトからです。
これはBALMUDA 電気ケトルの取手にも採用されておりましたね。

BALMUDAと一目で分かり、ケトルとの繋がりシリーズ感を感じられます。
上手に取り入れたなと思いました。

サウンド

まず電源を入れて驚くのはコーヒーメーカーとは思えない電子音。
高音がキンキンする電子音ではなく、やさしくて丸みのあるサウンドです。

サウンドのギミックは電源時だけではなく、抽出中も「チクタク、チクタク」と音が出ます。
ドリップ中も楽しませてくれるワクワク感があります。
コーヒーメーカーで抽出中に音を出すのは、他にはないでしょうね。。。

円錐ドリッパー

ドリッパーは円錐型です。
ツインバードを始め、多くのコーヒーメーカーは台形型のドリッパーになります。

コーヒーメーカーで円錐型のドリッパーを搭載している機種は少ないんです。
ドリッパーの形状は、そこまで味の変化はないと思われる方が多いのですが、円錐型と台形型では抽出されるコーヒーの味は大きく変化してきます。

ハンドドリップと比べて、コーヒーメーカーでは大きな味の変化は感じずらいのですが、それでも飲み比べれば大きく味の差を感じてもらえると思います。

台形型はボディ感が強めに出て、甘みが伸びる傾向があります。
円錐型は雑味を減らしすっきりさせることができるので、シャープな苦味を感じやすくなります。

そして、ドリッパーのお湯を落とす給湯口の形状も面白いですね。
一般のコーヒーメーカーはドリッパーの上にボックスがあり、ドリッパーにお湯が落ちるところがあまり見えません。

The Brewは形状的にドリッパーにお湯を落とすところがよく見えるので、「チクタク、チクタク」というサウンドと共に、ドリップしているところを楽しく見ることができます。
コーヒーメーカーとしての新しい見せ方だなと思いました。

水タンク

画像のものは本体から取り出した、水タンクです。
一般のコーヒーメーカー、ツインバードもそうですがタンクが取り外せないものがほとんどです。ケトルや水差し等で小さな注水口へ注がなければいけません。
コーヒーメーカーの設置場所は隣に炊飯器やトースターなども置くことも多いと思います。
隣の電化製品等に水が掛からないよう、気を配る必要があります。

その点、The Brewはタンクを取り外すことができますので、蛇口までタンクを持っていってそのまま注水することができますし、タンクが独立しているので洗浄も簡単に出来て衛生的です。

タンクを取り外し可能にしたのは素晴らしいと思いました。

給湯口

基本的にコーヒーメーカーはドリッパーの上から給湯されて、ドリッパーを経過して、サーバーに落ちていくわけですが、このThe Brewに関しては、ドリッパーの上部以外にもう一つの給湯口があります。

上の画像の部分です。
これは何かということ、まずはドリップが始まる前にここから高温のお湯がでて、サーバーに直接入ります。ドリップ前にサーバーを温めてくれるんですね。

サーバーが温まってから、ドリッパー上部からお湯が落ちはじめて、ドリップされていきます。
少しずつお湯の温度を調整しながら、ドリップされていきます。

そして最後に下の給湯口からお湯が出て、丁度良い濃度のコーヒーに仕上げてくれるという構造になっています。

イメージで言うと、エスプレッソマシーンで作るコーヒーは、濃いコーヒーエキスにお湯を加水して、丁度良い濃度にするアメリカーノに近いのかなと思います。

The Brewは、高温のお湯で濃いコーヒーエキスを抽出し、最後に加水して仕上げることによって雑味の少ないすっきりとしたテイストを作ることができるんです。

ここがThe Brewの最大の特徴だと思います。
このすっきり感とキリッとした苦味の美味しさは、一度経験していただきたい味です。

魔法瓶サーバー

このキラッキラのサーバーですが、魔法瓶になっています。
デザインがBALMUDAっぽいですよね。

今までのコーヒーメーカーは、ガラス製のサーバーで底面にはホットプレートというのが一般的です。ツインバードもそうですが、このホットプレートは保温こそできますが、コーヒーをどんどん煮詰めてしまいます。

煮詰まったコーヒーは飲めたものではありません。
コーヒーメーカーの最大の欠点だと思っています。

The Brewは保温機能は捨て、魔法瓶にしたのは画期的だと思いました。
ホットプレートの保温に比べれば冷めてしまいますが、不味くなるくらいなら魔法瓶で維持できる時間に飲み切るというのはとても潔いと思いませんか。

さらにガラスのサーバーは滑りやすく、洗浄時に割ってしまうようなこともあります。
自分も過去に何回か割ってしまったことがありますが、サーバーだけを購入すると割高になります。

魔法瓶のサーバー、ここもBALMUDA考えましたね。

ちなみにThe Brewのスターバックスモデルはゴールドのサーバーになります。
これもかっこいいです。

モード設定

The Brewの抽出モードは3種類。
アイスコーヒー、レギュラー、ストロング。

1杯が120mlで、3杯まで選択することができます。

ちなみにツインバードのモード選択は2種類。
83度と90度のお湯の温度で選択するのですが、説明書では90度はアイスコーヒー用として推奨されていたので、ホットコーヒーは83度で淹れる感じになります。

その点The Brewはアイスコーヒーとは別に、レギュラーとストロングがあるので、豆に寄って、気分によって、抽出モードを選択できるのは良いと思いました。

また、レギュラーとストロングでは味の違いを大きく感じられたので、同じ豆でも状況によってモード別に楽しむことが出来そうです。

沢山の方が購入に至らなかった理由

いろいろなところで目にしたThe Brew。
デザインも素敵だし、お伝えしたとおり機能面でも今までのコーヒーメーカーを超越しています。

欲しいと思った方は多いのではないでしょうか。

ですが、やはりお値段的なところで購入に至らなった方が多かったと思います。
自分自身ツインバードを購入する前、ツインバードとThe Brewのどちらを購入するかかなり迷いました。
最終的にツインバードに軍配が上がった訳ですが、価格面も一つ理由でもあります。

業務用コーヒー器具を販売しているデロンギを参考にしてみましょう。
2万円を出せば、ツインバードのようにミル機能がついているものを購入することができます。
そう考えると独特な機能を持っているとはいえ、ツインバードも割高な商品にです。

さらに5万円を出せば、ミル機能はもちろんラテやカプチーノのフォームミルクを作るスチーム機能が付いているものを購入することが出来ます。

そんな中で、The Brewはミルもスチーム機能もついておらず定価は59,400円という金額。
コーヒーメーカーという常識を遥かに超えてきた感じです。

コーヒーメーカーは買ってみるまで味が見えない

高額なコーヒー器具を上げると、「ミル」と「エスプレッソ」が上げられます。
ミルは数十万円のものがありますし、エスプレッソマシンで言えば数百万円のものまであります。

ただですね、高額な良いものを購入しようとした場合、コーヒー屋さんに行けば高額なマシンも実際に使い勝手や味なんかを確認することができますし、相談することもできます。

しかし、コーヒーメーカーだけは、コーヒー屋さんにはほぼ置いていません。
コーヒー屋さんでコーヒーメーカーだけは使いませんからね。
実際の使い勝手やら、味の確認をすることができない訳です。

6万円近い金額で購入しても、自分の好みの味ではない可能性がありますし、2万円のコーヒーメーカーの方が、自分には合っているかもしれません。

おすすめの導入方法

ということで、おすすめの導入方法があります。

それは、
レンタルして実際に試してみるということです。

今回のThe Brewですが、実は購入しておりません。
レンタルして、レビューさせてもらっています。

「airRoom」さんという会社さんのサービスで、The Brewをレンタルすることが出来るんです。
The Brewは、月/1,702円でレンタル出来ます。

6万円近くの金額で購入したものの、好みの味ではなかった。
他のコーヒーメーカーの方が、使い勝手が良かったなんてことになったら大損ですからね。

3ヶ月後以降に返却することもできますし、 気に入ればそのまま買い取ることも可能です。

実際にキッチンに設置してみて、味はもちろん使い勝手もチェックした上で、購入を検討できるというのはスマートな使い方だと思いました。

バルミューダの詳細と、エアルームさんの内容も 概要欄に記載しておきますので、ご興味ある方はご覧になってみてください。

■airRoom

👇BALMUDA The Brewページ
https://bit.ly/3UknSPL


airRoomさんはコーヒーメーカーを始め、様々な家電や家具なんかも取り扱っています。
どんなものがレンタルできるのか、一度覗いてみてください。

👇キッチン家電一覧
https://bit.ly/3oe3aWg

まとめ

今回はBALMUDAのThe Brewについて、お話ししてみました。
いかがだったでしょうか。

BALMUDAの製品はどれもデザイン力が高く、設置するだけで気分が上がります。
The Brewについては、デザイン面だけではなく独自の技術が採用されております。

ツインバードのようにミル機能はついておりませんし、ボタンひとつですべて自動的に淹れてくれる訳でもありません。
ツインバードとは真逆な製品なのだと言えます。
その分、コーヒーメーカーであっても、豆の量や挽き具合を自分好みに追求したい方向けのコーヒーメーカーだと思います。

お話しした通り金額的には高いですが、レンタルして試してみることができるので、まずは気軽な感覚で美味しさと楽しさを体験してもらいたいと思うコーヒーメーカーでした。

今回はこの辺で。

動画でも解説しています

つたない文章で解説させてもらいましたが、動画でも現物を見てもらいながら説明しております。

上手に説明できていないかもしれませんが、機会があればご覧になってみてください。
文章よりも、イメージは掴んでもらえると思います。

動画はこちら👇

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