カフェインの秘密

カフェインって、何だろう?

疲労回復や眠気覚ましとして飲まれている
コーヒーや栄養ドリンク。
それはカフェインのおかげということは知っていましたか。

では、カフェインって何なのでしょうか。
コーヒー屋ということで、カフェインを扱っている店として
掘り下げて調べてみました。

カフェインの効果

中枢神経系を興奮させて眠気を覚まし、
集中力を高めるといった作用があります。

さらに気分を高い状態にして、覚醒レベルを
引き上げる効果もあるんです。

眠気を取って、テンションを上げてくれる
すばらしい効果があるんです。

カフェインの取りすぎは体に悪い?

しかし、コーヒー良いことばかりではないんです。

記憶にも新しい、20代日本人男性が
カフェインの過剰摂取によって死亡するという
残念なニュースがありましたね。

摂取しすぎると、頭痛、心拍数の増加、不安、不眠、嘔吐
下痢などを引き起こす場合があります。
妊婦さんに至っては、流産のリスクが高まったり
育児の発育が阻害されたりという可能性もあります。

事件後、コーヒーは体によくないというニュースも多く、
普段の飲料は水やお茶に変えたという方も多いそうです。

遠い昔から、愛され飲み続けられてきたコーヒーです。
問題なく飲める量があるんです。

コーヒーの1日の摂取量はどれくらい?

飲み過ぎの心配をすることなく、安全に飲める
カフェインの量はどのくらいなのでしょう。

現状の日本では、使用量や1日当たりの
摂取許容量の基準はないようです。

その点、海外のいくつかの国では、
安全な1日の摂取量を設定しているようです。

2015年、欧州連合(EU)の欧州食品安全機関(EFSA)は、
健康を維持したカフェインの摂取量は以下のようになっていました。

安全とみなされる量 体重40kg 体重60kg 体重80kg
 成人:1回に3mg/kgまで 1回120mgまで  1回180mgまで  1回240mgまで
 成人:1日に5.7mg/kgまで 1日228mgまで 1日342mgまで 1日456mgまで
 小児〜青年:1日に3mg/kgまで 1日120mgまで 1日180mgまで 1日240mgまで
 妊婦・授乳婦:1日200mgまで

参考文献:EFSA explains risk assessment. Caffeine

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また、子供のカフェイン摂取制限量は非常に少ないので、
お子さんにカフェインの入っている飲み物は
与えすぎないように注意してください。

(カナダ保健省)
4歳〜6歳の子供:45mg以内
7歳〜9歳の子供:62.5mg以内
10歳〜12歳の子供:85mg以内
妊婦や授乳中の女性:300mg以内

一度に大量のカフェインを摂りすぎないこと、
一日の飲める量を把握しておくことも大切ですね。

以下、ドリンク別カフェインの内容量

ドリンク別 カフェイン量 備考
玉露 120mg 100mlあたり
コーヒー(ドリップ) 60〜80mg 100mlあたり
コーヒー(インスタント) 60mg 100mlあたり
缶コーヒー 100〜150mg ショート缶
ココア 20mg 100mlあたり
栄養ドリンク 30〜50mg
エナジードリンク 22〜142mg
抹茶 45mg 100mlあたり
コーラ 35mg 100mlあたり
紅茶 30mg  100mlあたり
緑茶 20mg  100mlあたり

上の表を見ると、痩せている方は
許容量の低くさに驚きます。

コーヒーを何杯も飲んでも眠いという人は?

さて、ここで疑問が浮かびますよね。
コーヒー慣れしている人はどうなのか?

何十杯も飲んでも眠いままという話を聞きますね。
コーヒー屋の人間は職業柄、
そのような状態な人が多いかもしれません。

確かに、カフェフィンにも慣れはあるようです。
日々コーヒーを連続して飲んでいる人は、
耐性ができているのかもしれません。

ただ、カフェインに対しての反応が
認識できなかったとしても、体に負担がかかっていることは
認識しておいた方がいいですね。

深煎りコーヒーと浅煎りコーヒーはどちらがカフェインが多い?

ちょっと話がずれてしまうのですが、
この質問は多くのお客様から聞かれるので、
記載してみますね。

結論から言うと、同じくらいです。

基本的に浅煎りのコーヒーの方が
多くカフェインが入っています。

コーヒー豆は深煎りにすればするほど、
内部の水分や成分が気化して軽くなります。

カフェインも気化する為、カフェインの量は減りますが、
気化して軽くなる分、一杯に使用する豆の量は増えることになります。

軽量スプーンをすり切り一杯で計量すると
深煎りの方がカフェイン量は少なくなります。

ですが、どちらも同じ重さに合わせた場合は、
深煎りの豆の方が量が増える為、一杯分のカフェイン量は、
ほとんど変わらないということになるんです。

このお話をすると、皆さん納得されます。

まとめ

EFSAが提言しているカフェイン量は、
毎日の安全な量ということで、少なく設定されているものだと思いますが、
思ったよりもカフェインの許容量が少ないことに
驚かれたと思います。

しかし、コーヒーのカフェイン効果は使い方によっては、
素晴らしいものです。

飲める量を把握するということ、
飲み過ぎはコーヒーに限らず、お酒もそうですが、
体に良くはありませんので。

自分も職業柄、どうしても飲みすぎてしまいますが
許容量は認識した上で、一度に大量に飲まずに
時間を空けて飲むようにしています。

一度に大量に飲みすぎると、
味が良く分からなくなりますし、
体が受け付けなくなる感じがします。

楽しめる量を認識した上で飲めば、
効果的に美味しいコーヒーを
楽しむことができると思います。

皆様も健康に、美味しいコーヒーを
楽しんでください。

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