2021年3月、Harioから3種類のドリッパーが発売されました。
ダブルステンレスドリッパー、V60 1回抽出ドリッパーMUGEN、W60ドリッパー。
今回は先にMUGENドリッパーが届いたので、使った感想をお話してみようと思います。
コーヒー好きな方ならわかると思いますが、新しいドリッパーはワクワクしますよね。
ドリッパーで味は変わります。
いつも飲んでいる豆も、ちがった味が抽出されることもあれば、良くない方向に抽出されることもあります。
そこが面白いところですね。
それではいってみましょう。
MUGENドリッパーってどんなドリッパー?
MUGENドリッパーはプラスチック製と陶器製の2種類です。
自分は陶器製のものを購入しました。
ほとんどのドリッパーがプラスチック製と陶器製やガラス製で出ますが、自分はプラスチック製があまり好きではありません。
お湯の温度が下がらず、値段も安くて良いのですが、劣化していくと茶色く濁ったように変色していくのが、なんとなく嫌なだけなのですが。
ちなみにこのMUGENドリッパー、陶器製とプラスチックではお湯の落ちる速度が違うようです。
自分は陶器製のものしか購入していないので、検証できないのですが。。。
一応、情報として共有しておきます。
さて、ドリッパーの作りについて説明していきます。
MUGENドリッパーは、V60ドリッパーと非常に似た作りですが、大きく違っている点があります。
リブがありません。
画像のとおり、手裏剣のような形の溝があります。
突き出ているではなく、凹んでいます。
リブがないので、ペーパーはドリッパーのぴったりと張り付くので、ペーパーを通ったコーヒーは多少は手裏剣型の溝から流れ落ちますが、大半はドリッパー最下部の穴部分から、流れ落ちる形状になっています。
ドリッパー全体にリブのある、V60とは抽出される時間が長くなることになります。
推奨の淹れ方
MUGENドリッパーには、取扱説明書のようなものが付属しており、おすすめの淹れ方が記載されています。
内容は、20gのコーヒーに240mlのお湯を一度に注ぎ切りますと記載されています。
蒸らしなく、240mlを一度に注ぎきります。
V60の数回に分けて注ぐ透過式ではなく、メリタのように一度に注ぐ浸漬式の淹れ方です。
メリタの場合は、蒸らしてから注ぐことを推奨していますので、少々異なりますね。
V60との比較検証
当店では、基本的にV60を使用していますので、MUGENドリッパーと一緒に淹れて味の違いをみてみることにしました。
V60は蒸らしも入れて、数回に分けてお湯を注いで行きます。いつも通りの淹れ方です。
MUGENドリッパーは、マニュアルに記載のとおり、蒸らしも入れず、一度に注ぎました。
MUGENドリッパーはリブがない分、やはり抽出時間は長かったです。
3分超えでした。
お湯の注ぎ方で時間は変わると思いますが、細くゆっくりめに入れて3分30分くらいでしょうか。
味の違い
肝心の味の違いですが、V60に比べるとあっさり、すっきりな印象です。
ボディ感もV60と比べると、だいぶ弱い感じがしました。
今回はブラジルの豆を使用しました。
豆の種類によっては、異なる印象を得るかもしれませんが、基本的な印象は変わらないと思います。
浸漬式という点もあり、Harioさんもすっきりめの味作りをしたのかもしれないですね。
まとめ
さて、MUGENドリッパーの特徴と味について記載してみました。
自分が思うMUGENドリッパーの可能性は、蒸らしもなく一度に注ぎきる淹れ方です。
朝の忙しい時間や、作業中にコーヒーを淹れたいと思った時。
コーヒーメーカーのような使い方ができるのは、良いと思いました。
一度注げば、あとは出来上がるのを待つだけです。
ここはメリットになると思いました。
味の調整が固定されてしまうので、自分なりの味作りをされたいと思う方には、少々物足りないかもしれませんね。
これからコーヒーを自分で淹れてみたいと思われ方や、朝コーヒーや仕事中に気軽に淹れたいと思われる方には、よろしいのではないでしょうか。
状況や用途によってドリッパーを変えてみるのも、コーヒーの面白さの一つだと思います。
ご興味がある方、ご購入されてみてもよいかもしれませんよ。
動画でも解説しています
つたない文章で解説させてもらいましたが、動画でも現物を見てもらいながら説明しております。
上手に説明できていないかもしれませんが、機会があればご覧になってみてください。
文章よりも、イメージは掴んでもらえると思います。
動画はこちら👇