半年ほど前、6年間使用したナイスカットミルから、みるっこへ買い替えました。
買い替えた理由が気になった方は、こちら👇の記事でご覧になってみてください。
使用して半年。
思うことがあるので、書いてみようと思います。
みるっこは設定が難しい
コーヒーの味をワンランクアップさせたいと、「みるっこ」を購入された方、または購入を検討されている方は多いのではないでしょうか。
他のミルよりも粒の均一度が上がるので、雑味がなくなったと実感される方は少ないと思います。
当店のコーヒーも美味しさが一段階上がり、購入してよかったと思っています。
しかし、みるっこの挽き具合の調整は難しかったです。
いままで使用してきたナイスカットとはメーカーが違うのはもちろん、刃の形状が異なるので、同じダイヤル数では粒の大きさは全く異なります。
ナイスカットでは、4.5だとすると、みるっこでは5.5もしくは、6くらいでしょうか。
問題は粒の大きさではなくて。。。
普通に考えると、粒の大きさが揃えば、出来上がりの味もほぼ同じになると思いませんか。
ですが、これが大きく異なってくるんです。
ナイスカット
「ナイスカット」はカット歯なので、切り刻まれた感じで不揃い気味に挽きあがります。
不揃いな分、粒の大小で味にも少なからず影響が出てきます。
しかし、カット歯は挽く過程で摩擦熱はあまり発生しないので、粉の断面から効率良く吸収することができます。
ここが個性ある味が伸びてくる理由だと思います。
みるっこ
一方、「みるっこ」の粒は粉砕される感じですが、粒は揃って挽けるので、粒サイズに差があまり出ずに均一に抽出することができます。
その代わり、臼歯特有の摩擦熱が発生し断面が焼けます。
粒の表面を炙った感じになるので、お湯の吸収が悪くなり味に少なからず影響します。
あくまでも個人的な印象ですが、味で言うとナイスカットは良くも悪くも個性が強く伸びます。
コクや酸味、甘味、エグ味や雑味も強めに出ます。
その点、みるっこは粒が均一なので、エグ味や雑味はかなり抑えられるのですが、その分コクや酸味、甘味も抑えられてしまうので、おおげさに言うと、のっぺりとしてしまう感覚があります。
もちろん、豆によっても、飲む人の感覚によっても異なるので、上記のことが当てはまらないこともあると思いますが、個人的にはそう思っています。
まとめ
当店はナイスカットで味作りをしてきたので、みるっこに変えるにあたり、味の再調整をする必要がありました。
日々、豆の量や設定を変えながら、この豆は○番にしようと決めても、数日経つとやっぱり上げよう、やっぱり下げようといった具合に試行錯誤を繰り返しました。
みるっこのマイナスなことを言っているように思われるかもですが、味のベースは間違いなく上がっております。
ワンランク上がったからこそ気づく味覚の変化なのかと。
豆によっては、ナイスカットの方が良いと思えるものもあり、ミルを使い分けて使用しておりますが、みるっこに変えたことは大正解でした。
個人的な感覚の話が多くなってしまいましたが、半年掛けて思ったところをお話ししてみました。
何かしら役立つ情報となればうれしいです。
今回はこのへんで。