2020年がもう少しで終わろうとしています。
今年は当店を始め、様々な業界の人たちが新しい動きとなり、時間はあってもドタバタと空回りしているような日々でした。
今までのやり方が、あたかも間違ったやり方に見えてしまう現状は、なにが正解なのかだれもが必死で模索し続けて、ふと気づけば2020年が終わってしまう感じがします。
世界恐慌
世界中で驚くほどの企業が倒産し、驚くほどのお店が閉店しました。コーヒー屋も漏れなくです。
そんな中、たくさんのお客様にお助けいただき、どうにかやって来ることができました。
本当に感謝の気持の気持ちでいっぱいです。
思うことが多くあった2020年でしたので、カフェ経営として自分が思うことを記載してみたいと思います。
カフェを経営している方やカフェ経営をこれから始める方へ少しでも役に立てればと思います。
カフェをやっていてよかったと思えること。
カフェをやっていて良かったことがたくさんあります。
やってみないと分からないことです。
コロナ渦の中でも、自分が思う味、空間に賛同してくれているお客様がご来店し続けてくれる喜び。
当店を誰もが気に入ってくれる訳ではありません。
お気に召さない方もいらっしゃると思います。
毎週おいでくださる方もいれば、他県からはるばるご来店いただけるお客様もいらっしゃるんです。
たくさんのカフェがある中で、わざわざ宇都宮の外れまで足を運んでくださる皆様。
こんなに嬉しいことはないです。
本当にありがたいです。
自分が居心地が良いと思える空間で働ける。
カフェをやっていますので、基本的にずーっとお店にいます。
12時間以上いることも多いです。
長時間いるのですから、自分が気持ちよく仕事ができる空間にしたいので、好きなものに囲まれていたいと思っています。
お客様からすると、意味不明なものが多いかもしれません。
大好きなコーヒーをいつでも飲める。
コーヒー屋なので当たり前のことですが、コーヒー好きな自分からすると、コーヒー屋をやっててよかったなーと毎日思います。
味のチェックの意味もありますが、業務としてコーヒーを飲んでいられるのは最高です。
そして、自分が美味しいと思うものをお客様におすすめできるのは、やっぱり楽しいです。
音楽の中で働ける。
好きな音楽の中で働ける喜び。
忙しい時は別として、レコードを聴きながら働ける仕事はあまり多くないですよね。
これは自分にとっては、最高なんです。
指図されることはありません。
無駄だと思う仕事を、やらされることはありません。
全部自分の責任ですから、当たり前なのですが。
自営ビジネスの良いところですね。
カフェ経営はおすすめしません。
良いことばかりではありません。
そりゃ、辛いことがいっぱいあります。
お金を考えたらやってられない。
「楽しそう」「素敵な仕事」「カフェだったら、それなりにお客さん来るでしょ」。
これらの感覚は、数ヶ月で崩壊します。
本当に好きでないと馬鹿馬鹿しくなってやめてしまうと思います。
これ、マジです!
基本的に儲かるビジネスではありません。
都心の一頭地は別ですが。
カフェの看板を掲げるだけでは、お客さんは来てくれません。
コーヒー1杯が400円〜600円程度と考えると、1日に何杯のコーヒーを売らないといけないのか。
想像してみてください。
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体力勝負
カフェの店員さんって楽そうなイメージありませんか。
アルバイトさんは別ですが、経営となると話はまったく異なります。
掃除、仕入れ、仕込み、メニュー等の企画、広告、税金等の経理、などなど、やることは鬼のようにいっぱいあります。
自分は経験もあったので、あたりまえの作業だと思えますが、初めての作業だと心が折れそうになるかもしれません。
時間がない
好きで始めた仕事なので苦ではありませんが、時間はありません。
もちろん会社ではないので、好きな時に休むことはできます。
結局のところ、休みの日も仕入れやら、できなかったことが溜まっていますので、どうしても完全な休みがなくなりますね。
カフェはどれだけ経営を楽しめるか。
儲からないとか、体力が必要とか、デメリットも多いビジネス。
でも、それらを超える良いことはたくさんあります。
細々とした雑務も全部が自分のやり方次第です。
自分の味、空間を楽しんでくれるお客様。
常にアンテナを張ってる必要がありますし、コーヒーの味、料理の味、すべてにおいて、自分磨きをする必要があります。
そこを楽しめればこんな最高な仕事ではないかと思っています。
これからもよろしくお願いします
コロナはこれからどうなるのか。もっと悪くなるのか。それともワクチンが短時間で出回って、あっさりと集結するかもしれません。
だれにも未来のことはわかりません。
今後はカフェという存在定義は変わってしまうかもしれません。
今は想像できません。
安心してコーヒーや食事、会話が楽しむことができる日常に戻ってほしいと思っていますし、そういう場所にするよう努めていく所存です。
2021年もTakane Man Coffeeをよろしくお願いします。