みなさん音楽を楽しんでいますか?
今回はモニタースピーカーについて話してみようと思います。
FOSTEX NF-01A
まずは、いままで使ってきたモニタースピーカーについて。
17、8年くらい、FOSTEXの「NF-01A」を使ってきました。
発売自体は2002年だったと思いますので、20年前の製品になります。
すっかり、ひと昔前のものになってしまいました。
当時はスタジオに常設されていることが多かったモニターで、使っていた方も多かったんです。
特徴を言うと、色付けがなく、固めの音。
細かい音もよく聴こえ、キレが良いです。
デメリットは、リスナーポジションが以上にシビアなところ。
スイートスポットが意地悪なくらい狭いので、ちょっと頭を動かそうものなら
たちまちその解像感と定位の良さが薄れます。
また、高域の刻みが良いので、長時間作業していると非常に疲れます。
18年という長い時間、各メーカー共にモニタースピーカーの技術は上がり、良い商品がどんどん出てきました。
何度も買い替えようと思うことはありましたが、結局使い続けてきました。
NF-01Aの音に耳が慣れてしまったので、なんだかんだ言っても他のモニターを購入する意欲が湧きませんでした。
そして、なにより頑丈なんですよね。
これだけ長い間使っても変に劣化することなく、片方のツイーターユニットが鳴らなくなり交換したくらいで、その他に大きな故障はないんです。
そこも買い替えなかった大きな理由です。
趣味の範囲ではりますが、自分の耳になるものなので、打って変わるものが現れるまではこれでいいと思っていました。
なぜ、GENELECを購入したのか
では、なぜ今回GENELECを購入したのかというとですね、模様替えをしたこともあって、普段のワークスペースとは別にDJブース兼スタジオスペースを作ったんです。
スタジオスペースでは、音楽製作に集中できるスペースにしました。
普段の動画編集等や日常業務をおこなうワークスペースとは別にスタジオを設けたので、別途モニターが必要になったと言う訳です。
候補に上がったモニタースピーカー
まず、先にみなさんにお伝えしたいのは、コロナの影響もあってモニタースピーカーがとにかく売れているんですよね。
リモートワークや改めて家で音楽を楽しむ方が爆発的に増えているのだと思います。
とにかく、売り切れ状態の製品がばかりの現状。
入荷予定日が不明と書かれているページが多いこと多いこと。。。
中古市場も以上な値上げ状態となっています。
世界的に品薄状態のようです。
脱線しました。本題にもどります。
今回、モニタースピーカ−を購入するにあたり、以下の点を重要視しました。
1、ワークスペースのデスクは狭いので、場所をあまり取らない小型であること。
2、NF-01Aのように、長く使えるものであること。
3、音楽鑑賞でも楽しみたいので、NF-01Aよりもリスニング的に楽しめるもの。
欲しいと思っていたモニタースピーカーはたくさんありました。
最終的に候補として残ったものを以下にご紹介したいと思います。
EVE SC204
単純に出音の太さが好みですね。
評価も高いです。
SC204 は内部DSP 処理の一環としてフィルターを適用することができるので、環境によって
歪んだ周波数特性をある程度修正することが出来るんです。
在庫があれば、購入していました。
1ヶ月ほどいろいろと探しましが、いまだにどこにも在庫がない状況。
ADAM A3X
リボンツイーターの評価が高いです。
上から下までバランス良く鳴り、定位感も捉えやすいです。
在庫状況は多少待てば購入できる状況でした。
ただ、NF-01Aと出音の方向性が近い印象がありました。
せっかくであれば、方向性が多少は違うものが良いということで、購入には至りませんでした。
ただ、音質的にはかなり好みの音です。
FOCAL SHAPE40
生音感が良いですね。
両サイドにある、パッシブ・ラジエーターを経験してみたかったです。
ただ、個人的に低域が物足りない感じがしました。単純に低音が欲しい訳ではないのですが、このサイズだと物足りない感があります。
スペース的に難しいのですが、購入するならSHAPE50でしょうか。
GENELEC 8020DPM
GENELECの音は独特です。個人的な印象としては、GENELEC独自のフィルターを通したような音というのでしょうか。好き嫌いはあるのでしょうが、個人的には好みです。
しかし、他と比べて値段が高いんです。。。
最終的には、、、
いやー悩みました。
といっても、どれもこれも在庫がないので、そこまでの悩みようもなかったのですが。
最終的に購入したのは、「GENELEC 8020CPM」です。
アルファベットが一つ違いますね。
お気づきでしょうか。
上で紹介したのは、8020DPM。
購入したのは、8020CPM。
GENELECの型番ですが、数字の後のアルファベットはプロダクト バージョンを表しています。
同じナンバーを持つ製品でも、最初のリリース時には「A」バージョンで始まり、やがて改良が加えられるとバージョンが変わり「B」へと変更されます。
ということで、購入したのは一つ前のモデルの「CPM」で、中古品です。
たまたま、使用頻度の少ない中古品を見つけることができたので、ずいぶんと安く購入することができました。
ちなみに、CPMとDPMの違いですが、音質的には変わらないようです。
最大音圧が4db向上、電源回路の効率アップというのが、CPMとDPMの違いのようです。
GENELECの音質
GENELECのスピーカーは、スタジオを始めレコードショップやいろいろなところで聞いてきました。
ただ、聞いてきたのは小型のものではなく、大型のタイプの物ばかりだったんです。
小型になると、低域が弱くなり高域ばかりが気になってしまわないかと心配ではありました。
実際に自分の環境で聞いてみると、単純に4インチしかないウーファーから、よくもまあこんなに大きな音が出るもんだと驚きます。
大型のものと比べれば、それは低域の奥行き感や余裕のある鳴り方にはかないませんが、自分の小規模なワークスペースでは、十分にモニタリングできる音質でした。
また、4インチでも中低音域の出音は、GENELECらしさをしっかり感じます。
低域再生能力が高くて、音量をそんなに出さなくても低域帯が見て取れます。
モコッモコッとした感じはあるのに、輪郭は感じられるので、おのおの音色を聞くことができます。
アタックがはっきり聞こえるようになり、出る音が立体的に感じますね。
NF-01Aよりも、迫力感が強く、ワクワク聴くことができます。
まとめ
いろいろと書き綴ってみましたが、もちろんモニタースピーカーの音質は好みが大きく分かれるところなので、GENELECの音が苦手な方もいますね。
GENELECの出音は、フィルターが掛かっているようにこもった感じがするようで、モニターとしては使えないという方も耳にします。
モニタースピーカーに求めるものが、人それぞれ異なるので、GENELECのように個性があるモニタースピーカーは好き嫌いが分かれるのかもしれません。
ただ、GENELECの音を気に入れば、他のモニターでは物足りなく思えるほどの音を出してくれます。
それくらいの影響力がある、モニタースピーカーだと個人的には思っています。
GENELECの音を聞いたことがない方は、音の違いに驚くのではないでしょうか。
ぜひ一度聞いてみて欲しいですね。
個人的にはおすすめです。
今回はこのへんで。
GENELEC JAPAN
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